
左は「光」で描く世界。
右は「インク」で作る世界。
似ているようで、実は住んでいる世界が違う。
昇華プリント専門|オリジナルウェア・ユニフォーム制作|絆工房
展示会には、これまで数え切れないほど足を運んできた。
AI技術が並ぶ展示会。
華やかなブースが並ぶ展示会。
名刺交換が目的になっている展示会。
もちろん、それぞれに価値がある。
しかし、7月4日に訪れた「日本製の覚悟店」は、どれとも違っていた。
そこに並んでいたのは商品ではない。

生地ロスも、改善も、毎月公開する。
― 絆工房 生地ロス公開レポート ―

2026年6月、生地ロス 91.9m。
普通なら、この数字は社内だけで共有して終わる。
いや、もしかすると社内でも「できれば見たくない数字」なのかもしれない。
でも、絆工房は毎月公開する。
理由は、とてもシンプル。
隠した数字は、改善できない。
そして、
改善しない会社は、信頼されない。
だから私たちは、生地ロスまで公開している。
ホームページを作る仕事をしていると、いろいろな会社を見る。
「創業○○年」
「品質に自信があります。」
「安心してお任せください。」
どれも間違ってはいない。
でも、
「今月は91.9mロスが出ました。」
と公開している会社には、なかなか出会わない。
たいていは隠す。
いや、隠したくなる。
だって数字だけを見ると、マイナスだから。
でも、絆工房では考え方が少し違う。
ロスは恥ではない。
改善しないことが恥である。
数字だけ見れば、
「多い。」
そう感じる人もいるかもしれない。
でも、私たちは91.9mだけを見ていない。
その91.9mが、
次の0.9mを減らすための教材だと考えている。
原因を調べる。
改善策を考える。
翌月また数字を見る。
そして、また改善する。
この繰り返しでしか、品質は育たない。
今月の原因を見ていくと、
出力ミスが23件。
データミスが10件。
ピンホールが3件。
生地不良が4件。
作業者ミスが1件。
そして「その他」が76件。
数字だけ見ると、
「その他、多すぎない?」
とツッコミたくなる。
……実は私も思った。
しかし、その「その他」の中にも、
一つひとつ原因がある。
品質改善とは、
派手な革命ではない。
小さな原因を、一つずつ潰していく地道な仕事だ。
ホームランより、
送りバント。
そんな改善の積み重ねである。
数字だけ公開して終わり。
それでは意味がない。
だから今月も、改善策まで公開する。
例えば、
バンディングの判断基準を見直した。
担当者によって「良品」「不良品」の判断がズレていたため、
全員で基準を統一した。
空押し不良は、
生地ごとのテンション調整を実施。
擦れ不良は、
出力機の移動と除湿機の追加で対策済み。
ピンホールや生地不良についても、
今後さらに対策を進めていく予定だ。
つまり、
ロス報告ではなく、
改善報告なのである。
絆工房のホームページには、
こんな言葉が書いてある。
「色がブレない。信頼がブレない。」
この言葉は、
色だけを意味しているわけではない。
判断基準もブレない。
品質もブレない。
改善もブレない。
だから、
信頼もブレない。
その積み重ねが、
毎月公開しているこの数字なのだ。
ホームページのリニューアル記事では、
社長が「青色が気になる」と言って、GoogleのreCAPTCHAのデザインにまでこだわる話を書いた。
Web担当の私は、
「そこまで気にします?」
と何度も思った。
でも、この生地ロス報告を書いていて気づいた。
青色一つを気にする人が、
91.9mという数字を見逃すわけがない。
品質とは、
派手な設備でも、
かっこいいキャッチコピーでもない。
「昨日より1mでもロスを減らそう。」
そんな地味な積み重ねの先にある。
だから来月も、数字を公開する。
もちろん、もっと少ない数字を公開できることを願いながら。
そしてもし数字が増えたとしても、
きっと絆工房は隠さない。
隠さない会社。
それが、絆工房というブランドだから。
社長が私の席へ、つかつかつか!とやってきた。
「これをホームページのメニューに追加して。」
みると、ロス生地の数字シート
「あ、それと、過去の記事もここに。」
「あ、あと、生地ロスの記事も毎月更新できるように。」
「じゃ、よろしく。」
ここまでは普通だった。
最後の一言を聞くまでは。
「今日中に出来るっしょ。」
「え……。」
すると、追い打ちをかけるように、
「出来るまで帰ったあかんのや!」
……
一瞬、私は思った。
「そのセリフ、今の時代に記事にしたら、コンプライアンス担当が震えるやつ。」
もちろん社長も本気ではない。
言いたいのは、
「それくらい大事なホームページなんや。」
ということだ。
実際には、
「ま、無理なら明日でええで。」
と、数分後には小声で言う。
ええんかーい!
最初の勢いは何だったのか。
最近は「パワハラ」という言葉をよく耳にする。
最近は「モラハラ」「ホワハラ」という言葉をよく耳にする。
もちろん、威圧したり強制したりするのは論外だ。
でも私は思う。
社長のそれは、
「圧」ではなく、「熱」
「これくらいでいいか。」
ではなく、
「もっと良くならないか。」
と言い続ける熱量。
その熱量があるから、
GoogleのreCAPTCHAの青色まで気になる。
CTA一つで議論になる。
「思う」を「である」に直すために何十回も壁打ちする。
傍から見ると、
少し面倒くさい。
いや、結構面倒くさい。
でも、その面倒くささが、
「色がブレない、信頼がブレない。」
というコンセプトをつくった覚悟がある。
社長の無茶振りは、
パワハラというより
品質へのラブレター・・・・
たぶん。。。。
「出来るまで帰ったあかん!」と言われたことはある。でも、「ま、これでええやん。」と言われたことは、一度もない。
こうして当日依頼ー当日提出期限という無茶振りでキーボードとにらめっこ。
よくわからないままCSSいじっては崩れ、
余白を直してはまた崩れ、
ブラウザの真っ白な画面のまま。
悲しくなる。。。
時間が溶けるように過ぎていく。
頭の中はWordPressでいっぱい。
なのに、営業部スタッフから
「問い合わせフォームの電話番号を任意から必須に変更お願いします」
「。。。。。はい。。。。」
非エンジニアにとってコーディングをみると心臓がバクバクする。
崩れたらどうしよ・・・
<div class=”form-group”>
<label class=”form-label”>電話番号<span class=”opt”>任意</span></label>[tel your-tel class:form-input placeholder “0796-43-0000”]
</div>
えっと、optをreqだよね。
それからそれから・・
必死のパッチとは、こういう状態を言うのだろう。
気分転換にトイレにこもった。
とぼとぼ戻ると
机の上に置かれたのは、書類でもUSBメモリーでもない。
もっちゅりん。

しかも、見ている。
ものすごく見ている。
「大丈夫?」
と言わんばかりの顔で見ている。
脳が追いつかない。
なんだろう。
さっきまで締切に追われていたのに、不思議と肩の力が抜けた。
Webマーケではユーザーファーストとビジネスゴールのバランスで成り立っている。。
でも絆工房の場合は少し違う。
「締め切りと覚悟ともっちゅりん。」
もっちゅりんを一口食べて、もう一度キーボードに向かう。
……ちなみに、もっちゅりんは一瞬でなくなった。
ホームページ更新は数時間かかった。
糖分の表示速度は、Webサイトよりずっと速い。
ロス生地月次レポートは近日公開します。まずそれをアップするページを
作る必要がある。
Claudeという秘書がまたもや暗躍する。
今はどのホームページを見ても、綺麗な写真がいっぱいの綺麗なサイトばかりです。それと比べたら逆行してますし、扱いにくいホームページになってます。
今どきのキラキラしたデザイン、ふわりとしたエフェクト効果をきかせて動きのあるホームページの真逆を行く、ちょっと扱いにくいデザイン。
なぜこの形にしたのか代表に取材した。
“制作会社を困らせ、AIと議論し、Web担当とバトった、絆工房の新ホームページの裏側” の続きを読む「chatGPTで作ったこのデザイン作れますか?いや作って下さい♪」
キラキラした目でそう問うお客様。
メールで送られてきた入稿デザインフォルダを開く。
モニター画面に映し出されているのは、AIが生み出した息を呑むほどに美しく、
幻想的なユニフォームデザイン。
「プリント界のフェラーリ」
なんて書くと少し大げさに聞こえるかも知れない。
でも、今日ご紹介する相棒を前にして、本気でそう思っている。
それは、Mimaki TS330-1600。
これ、ただの「大型昇華転写プリンター」ではない。
もし彼(彼女? )が人間だったら、
間違いなく「仕事の鬼」で、かつ「めちゃくちゃ気が利くタイプ」。
今日は、この社員の凄さを、現場の視点からがっつりご紹介!
“【MIMAKI TS330-1600】「プリント界のフェラーリ」仕事がデキすぎる社員をご紹介!” の続きを読む「ねえ、このアイドルグループ『著子(ちょこ)』が大好きすぎてさ! ネットで見つけた写真をTシャツ一面に敷き詰めてみたんです!私だけの推しTシャツを作ってくれない!?」
……はい、来ました、愛が重すぎるお客様。
その気持ち、痛いほどわかる。
わかるけど、それは立派な盗人(ぬすっと)がとる行動。
“【著作権】推しの愛が重すぎて、著作権の壁も物理的に突破しちゃったお客さんの話” の続きを読む
空気中に潜む「見えないテロリストことダスト」との毎日全面戦争を繰り広げるプレス室。
目指したのは、半導体工場か宇宙船のドック。
もはや印刷屋の域を超えた、執念のダストコントロールにおける3つの極秘作戦(アクションプラン)を今日は密着取材。
“【密着取材】NASAもびっくり!たった1枚のTシャツに「宇宙船レベル」の防衛をする昇華プレス室” の続きを読む
「昇華プリントのユニフォーム、最高にクール!」
そう思ってポチったはずなのに、届いたのは「あれ、なんかWebで見た色と違わない……?」というビミョーな色合い。
あるある。というより、
この業界では、こんな事は、日常チャ・メ・シ・ゴ・ト。
“【昇華プリント業界のタブーを暴露】昇華プリントで「失敗する人」と「成功する人」の決定的な違い” の続きを読む
昇華プリントの仕上がりを左右するのは、デザイナーのセンスか? 職人の勘か?
答えはどちらもノンノン。
この戦いの勝敗を決めるのは、直径10ミクロンの「ちっぽけな塵(ホコリ)」である。