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昇華プリント専門|オリジナルウェア・ユニフォーム制作|絆工房

白黒にしたら売れなくなった。

カルビーが教えてくれた「色」の本当の価値。

味も、量も、価格も同じ。変えたのはパッケージの色だけ。それでもカルビーの売上は4週連続で下落。(日本経済新聞7/30)たった一つ変えた「色」が、消費者の行動を変えてしまった。このニュースは、私たち印刷会社が長年伝え続けてきた「色がブレない。」という言葉の意味を、改めて教えてくれた。

「色が変わったところで大して売上は変わらないでしょ。だってみんな
カルビーのポテトチップスの味、大好きなんだもの」

あるいは

「話題性があって目立つんだから逆に売上増加したんじゃない?」

そう思っていた人に、日本経済新聞の記事はなかなか衝撃だった。

カルビーは、中東情勢などによるナフサ(インク原料)の供給リスクに備え、
一部商品のパッケージを白黒化した。

ところが結果は——

見事なくらい売れなくなった。

変わったのは、味でも、

量でも、

価格でもなく

変わったのは、パッケージの色だけ。

カルビーが

ナフサショックの中でも消費者に安定供給を最優先させた苦肉の策

はたまた

国際情勢の危機を自社の国民的お菓子を使ってこの危機を一丸となって乗り越えようという

企業の社会的責任感からか。

SNSではバズリまくり、話題性で国会まで巻き込むことに。

しかし結果は、

販売金額が4週連続で下落。

理由はシンプル。

パッケージから「おいしそう」が消えた。

最初は話題になる。でも、人は驚き続けてくれない。

はじめて白黒パッケージを見た時も

私も「うわぁ~。テカテカの写真ネガみたい!」

でも、人間という生き物は、びっくりするほど慣れる。

飽きる。

忘れる。

昨日の衝撃は、今日の普通。

そして明日には、忘れている。

話題は賞味期限が短い。

一方で、

「おいしそう。」

という感情は、何十年経っても賞味期限が切れない。

だから企業は、パッケージの色に投資する。

「え、色ってそんなに重要?」

はい、

めっちゃ重要


人はポテトチップスではなく、

パッケージを見てから「おいしそうなポテトチップス」を買っていたから。


「カルビーなら安心!」

「やめられない とまらない♪」

そんな無意識の感情を、わずか数秒で呼び起こす”記憶のスイッチ”だ。

でも、

白黒になると、脳はその情報を受け取れない。

味は変わらなくても、

「おいしそう」が消えてしまう。

人は商品を手に取る前に、色を見ている。

そして色を見た瞬間に、「買う・買わない」の第一印象はほぼ決まっている。

だから企業は、たった数%の色味の違いにも神経を尖らせる。

私たち絆工房が掲げる「色がブレない。」という言葉も、

単にインクを正確に再現するという意味ではない。


色は、企業が何十年もかけて育てる資産である。

世界中の企業は、色を安易に決めているわけではない。

赤を見て飲料メーカーと聞くと、コカ・コーラを思い浮かべる。

青の宅配会社と言うと、佐川急便を思い浮かべる。

緑のコーヒーチェーンといえば、みんな大好きスターバックス。

私たちの脳は、色とブランドをセットで記憶している。

だから「この色で印刷お願いします!」というクライアントさんの

色には神経を尖らせる。

去年のユニフォームより少し青い。

前回のグッズより少し暗い。

たったそれだけで、

「なんか違うよな。」

という違和感が生まれる。

ブランドは、一瞬で作れない。

でも、色がブレると一瞬で揺らぐことがある。


「色がブレない」は、品質の話ではない。

私たち絆工房がよく口にする言葉がある。

「色がブレない。」

一見すると、印刷品質の話に聞こえる。

でも、本当に守っているのはインクではない。

お客様が何年も積み重ねてきたブランドイメージだ。

「去年と同じ色」が当たり前だと思われている。

その”当たり前”を守ることは、実はとても難しい。

気温、湿度、生地、インク、プリンターの状態。

ほんの少し条件が変わるだけで、色は表情を変える。

(ちなみに、昨日、高温の昇華プレス室のエアコンが1台壊れたよ!!!😭大丈夫か、プレススタッフ。

「全然大丈夫じゃないよ!!」ということで、これは追って週明けに取材レポ決定案)

だから私たちは、「印刷して終わり」ではなく、

「ブランドの記憶を再現する」つもりで色を合わせている。


色はインクではない。信用である。

絆工房は、布にインクを乗せる仕事だと思われがちだ。

でも私たちが届けているのは、インクではない。

「去年と同じだ。」

「この会社らしい。」

「このチームの色だ。」

そんな安心感だ。

色は、人の感情を動かし、購買を後押しし、ブランドの信頼を積み重ねる。

今回カルビーのテカテカ白黒パッケージで改めてよく分かった。

だからこそ、絆工房は今日も「色がブレない。」ことに、とことんこだわる。

なぜなら、色がブレるということは、

ブランドの約束までブレてしまう可能性があるからだ。


最後に。

もし、この写真ネガみたいなパッケージのポテトチップスを見て、

「うわぁ、おいしそう〜!」

と思った人がいたら——

それはきっと、ポテトチップスより現像液を愛している人かもしれない。

……いや、そこまでの人なら、逆に一度お会いしてみたい。


絆工房では、色を「印刷する」のではなく、色が伝える感情まで届けたいと思う。

……と、ここまで「色は大事です。」なんて、いかにも印刷会社らしく語ってきたが、

実は白状することが、。

あの白黒パッケージ、私も思わず買ってしまった。

「本当に売ってる!このテカテカ感、写真ネガみたい!」

気づけば、かっぱえびせんが食べたいというより話題のものを手に入れたいとレジに並ぶ。

見事にカルビーさんの作戦(?)に乗せられた一人。

「話題は人を振り向かせる。でも、色は人を立ち止まらせ、手を伸ばさせる。」