「chatGPTで作ったこのデザイン作れますか?いや作って下さい♪」
キラキラした目でそう問うお客様。
メールで送られてきた入稿デザインフォルダを開く。
モニター画面に映し出されているのは、AIが生み出した息を呑むほどに美しく、
幻想的なユニフォームデザイン。
昇華プリント専門|オリジナルウェア・ユニフォーム制作|絆工房
「chatGPTで作ったこのデザイン作れますか?いや作って下さい♪」
キラキラした目でそう問うお客様。
メールで送られてきた入稿デザインフォルダを開く。
モニター画面に映し出されているのは、AIが生み出した息を呑むほどに美しく、
幻想的なユニフォームデザイン。
「プリント界のフェラーリ」
なんて書くと少し大げさに聞こえるかも知れない。
でも、今日ご紹介する相棒を前にして、本気でそう思っている。
それは、Mimaki TS330-1600。
これ、ただの「大型昇華転写プリンター」ではない。
もし彼(彼女? )が人間だったら、
間違いなく「仕事の鬼」で、かつ「めちゃくちゃ気が利くタイプ」。
今日は、この社員の凄さを、現場の視点からがっつりご紹介!
“【MIMAKI TS330-1600】「プリント界のフェラーリ」仕事がデキすぎる社員をご紹介!” の続きを読む「ねえ、このアイドルグループ『著子(ちょこ)』が大好きすぎてさ! ネットで見つけた写真をTシャツ一面に敷き詰めてみたんです!私だけの推しTシャツを作ってくれない!?」
……はい、来ました、愛が重すぎるお客様。
その気持ち、痛いほどわかる。
わかるけど、それは立派な盗人(ぬすっと)がとる行動。
“【著作権】推しの愛が重すぎて、著作権の壁も物理的に突破しちゃったお客さんの話” の続きを読む
空気中に潜む「見えないテロリストことダスト」との毎日全面戦争を繰り広げるプレス室。
目指したのは、半導体工場か宇宙船のドック。
もはや印刷屋の域を超えた、執念のダストコントロールにおける3つの極秘作戦(アクションプラン)を今日は密着取材。
“【密着取材】NASAもびっくり!たった1枚のTシャツに「宇宙船レベル」の防衛をする昇華プレス室” の続きを読む
「昇華プリントのユニフォーム、最高にクール!」
そう思ってポチったはずなのに、届いたのは「あれ、なんかWebで見た色と違わない……?」というビミョーな色合い。
あるある。というより、
この業界では、こんな事は、日常チャ・メ・シ・ゴ・ト。
“【昇華プリント業界のタブーを暴露】昇華プリントで「失敗する人」と「成功する人」の決定的な違い” の続きを読む
昇華プリントの仕上がりを左右するのは、デザイナーのセンスか? 職人の勘か?
答えはどちらもノンノン。
この戦いの勝敗を決めるのは、直径10ミクロンの「ちっぽけな塵(ホコリ)」である。

日常にあふれる「色」という存在。
私たちは普段、テレビやパソコンから映る色に「きれいな緑だな」と何気なく楽しんでいます。
“顧客から届く「この色で!」という無邪気な挑戦状。 今日もまりちゃんは息をするのを忘れる” の続きを読む
このセリフ、昇華転写プリントの現場では“あるある”中の“あるある”であり、
全アパレル担当者がこの言葉を聞くと「はぁ・・」と3度ため息が出るレベル。

西脇・玉木新雌に学ぶ、“世界に届くローカルブランド”のつくり方
兵庫県のほぼ“ヘソ”、西脇市。
市内の川沿いに、今回工場見学する会社があります。
会社というより、ちょっと不思議な『村』。
その「村」の名は――tamaki niime、有限会社玉木新雌。
今回の工場見学の目的は、当社がものづくり補助金を活用して導入予定の
ニット機械を既にビジネスで活かしている会社が西脇市にあることを知り
訪問しました。
ニット織り機を見ることがメインですが、この記事では、それを含めて、
小さなテキスタイルカンパニーがなぜ、世界の感度の高い人たちを惹きつけたのかを、
様々な切り口からこの会社が紡いだ糸を紐解いていきます。(糸の会社だけに)
一言で言うと、この村は「至極の言葉が散りばめられている場所」
まず目に飛び込んできたのは、社用車。

社用車を一周ぐるりと回ると、「なるほどね!」と胸に残る小さなフレーズが
次々と目に飛び込んできます。
この社用車は「荷物を運ぶ」のではなく、「tamaki niineブランドコンセプトを運ぶチームの一員になる」ことなんだと思わずにはいられません。
(ただこの車の後ろを走る車は、散りばめられた言葉に注目しずぎて
信号無視する可能性も。そんな危険なポエムのような社用車。)
そして次に目に飛び込んできたのは、「一点モノの自販機」(中身はサントリーだけど)

自販機まで「作品」扱いにしている憎い演出。

自販機の近くには、ロゴマークの入ったゴミ箱。
汚れた物を捨てるのに、なんだか汚れた物も綺麗な状態で捨てなきゃいけない気持ちにさせるtamakiダストボックス。


紅葉した玄関の小道の中から羊たちが見え隠れしたり、

「秘密の部屋」と好奇心をくすぐる階段があったり、と
「この会社只者ではない!」と入る前から分かります。
そして、いよいよ、エントランスからショールームに。

ショールームにはプロモーションビデオが流れているのですが、
このプロモーションビデオ、なんと世界のテック企業の1つApple社が来社して作ったとのこと。
「Appleのスタッフ30人ほどがきて、真っ黒な照明の中で撮影が始まったんです」
一本一本の糸からオリジナルの布を織り上げ、
まったく同じものが二つとないショール、通称Only one shawl。
そのストーリーは、ニュースではなく“物語”として語り継がれ
Appleの「Small Business Success Stories」に選出。
Apple 公式サイトにビジネス事例のページに、この会社は登場し、世界に発信されています。
地方のものづくり企業が、「伝統産業 × デジタル × スモールビジネス」の最前線で
在庫管理からECサイト運営、写真撮影、Mac・iPad・iPhone をフル活用して働く
スタッフの姿が思わず前のめりに見入ってしまいます。

ショールームを抜けると、常識外れのスケール感の織り機がひしめき合うLabと呼ばれる空間が
現れます。
年季の入ったメリーゴーランドのように動く織り機もバリバリの現役稼働
「その都度メンテしてます。」とのこと。
そして、この会社の凄みは、普通の会社なら「仕入先」や「協力工場」と分業するところを、
糸の染め・織り・編み・縫製・販売・発信までをして行う仕組みを構築し、
伝統産業を“村”として再生したところ。



古い織機で「only one shawl」を織る
最新のデジタルツールで在庫・EC・クリエイティブを管理する
年代物の織り機が未だ現役で稼働している横でリアルタイムで鎌倉店舗と繋がってデジタル配信。
“アナログ最前線”と“デジタル最前線”の両端を同時に握っているからこそ、
Appleの事例としても説得力があるわけです。
“ローカルとグローバルを、一本のショールの糸で紡いでいる”
ここにも「小さいのに、やたらスケールが大きい会社」のすごいところが見えてきます。
玉木新雌さんは、もともと福井県勝山市出身のファッションデザイナー。
「伝統の播州織を守る」だけではなく、
「播州織の新解釈と開発を目指し」て tamaki niimeを立ち上げました。
代表の想いは伝統に新しい解釈という糸を織り込み“常識にとらわれない会社”をつくる。
経営者でありながら、組織そのものを一つの作品として育てている
クリエイター、もしくはストーリーテラーでもある感じ方。
様々な媒体の取材を読んでそう感じます。
取材といえば、スタッフの方が、「色んなところに書かれている言葉は、取材の時に発せられた
言葉なんです」

玉木さん自身が、すでに圧倒的な一点モノのブランド。

漢字でもなく、ひらがな、
フォント選び、余白のとりかたもきっと全てビジュアル設計されているはず。
一つひとつの言葉選びが、
“企業”というより一つの世界を運営しているクリエイティブチームのような印象を与えます。
玉木さん自身の言葉は、「こう生きたい」「こうありたい」という本音の断片です。
工場見学する前に、案内してくださる方スタッフに
スタッフを含めて撮影禁止のところがあれば予め教えて欲しいと伝えたところ
「全てどこでも撮影OK」と広報スタッフにとってはなんとも嬉しい太っ腹なお返事が🎵。
全てオープン。
確かに、在庫管理や業務フローまでの“見せ方”、出荷、梱包の箱に至るまで
「裏側の仕事」も含めてブランド体験にしてしまってます。
これは、二度と同じものが作れない、全て一点モノにこだわる代表の玉木さんの
ある取材で語った
「他ではできないという自信を持っているので大丈夫。『やれるもんならやってみい!』というマインドです」
ここまで「見られて困らない工場」をつくれる会社は、実はそう多くありません。
この視点があるからこそ、世界中のクリエイターや感度の高いお客様を惹きつけているのでしょう。
有限会社玉木新雌は、
伝統産業を再解釈し
デジタルとものづくりを行き来し
村のような会社をつくり
そのストーリーごと世界に届けている
“西脇の小さな織物メーカー”という枠にはまらない存在です。
一本のショールを巻いた瞬間、
ただ「似合う・似合わない」を超えて、「こんな生き方、働き方っていいな」と
感じさせてくれる会社でした。
ブログ用に一文でまとめるなら、こんな感じ。
「ここでは、駐車場も、自販機も、ショールームの壁も、ぜんぶ“玉木新雌のひと言”でできている。」
「モニターで見た色と、プリントの色が全然違う!」
…このセリフ、昇華転写プリントの現場では
“あるある”中の“あるある”
まるでマッチングアプリでプロフィール写真のイメージと実際に会った時の実物が違いすぎて、心臓バクバクしそうな、そういう感覚に似ていませんか?
期待値MAXでワクワクして開封したTシャツが、思っていた鮮やかなブルーではなく“おばあちゃんが毎朝使う霞んだ湯呑みブルー”だった時の絶望感たるや…。
そんな「色ズレの悲劇」を未然に防ぐ救世主が、 CMYKカラーチャート !
今回は、昇華転写の色合わせと色調整の秘密を、プロの視点でご紹介します。
「CMYKカラーチャート」は、**Cyan(シアン)・Magenta(マゼンタ)・Yellow(イエロー)・Key Plate(ブラック)**の色の組み合わせをグラデーションで表示した「色見本帳」。
アパレルファッション業界では、PANTONEの色見本帳が有名。

同じ赤やオレンジといっても実に様々な色がこの世には存在するのがわかります。
一方、白のポリエステル生地に色をプリント(染める)していく絆工房では、
生地の色見本であるカラーチャートがあります。
和色のカラーチャートもあります。

今、プリント業界をざわつかせているDTF専用のカラーチャートも。


このカラーチャートがないと、プリンターの仕事は推理ゲームになります。
ーデザイナー「この青、もうちょい“爽やかな夏の空色”にして」
ープリンター「えっ…それ何%のシアンですか!」
ーデザイナー「え?…夏の空だよ?」
ープリンター「……」
こんな悲劇を防ぐために、数値で正確に色を伝える必要があるのです。
昇華転写は「インクを布に染み込ませる」特殊な印刷技術。
インクが熱で気化してポリエステル繊維に浸透するため、紙に印刷したときとは全く違う色合いになることがあります。
たとえば…
モニターでは「海の深いブルー♪」

でも、転写後は、
「漁港に浮かぶビニール袋のブルー・・・」

このギャップを埋めるのがカラーチャート。
「転写後の実際の色」を事前に確認していきます。

昇華転写は 生地によって色が変わる というトリックがあります。
ポリエステル100%の白生地と、ポリエステル混合のグレー生地では同じ設定でも発色が異なります。
🌟 絆工房が色ブレを防ぐ裏ワザ:
プリンターも人間同様、年を重ねると調子が変わります。
🛠️絆工房が色ブレを防ぐ裏ワザ:
いかがでしたでしょうか?
昇華転写プリントの世界は、まるで色の迷宮殿。
でも、 CMYKカラーチャートがあれば、迷子になる心配はありません。
色合わせの失敗が減ると、お客様からの「思ってた色と違うんですけど…」
という電話も激減。社内のストレス値が下がって一石二鳥。
最後に、絆工房は色の中でも特に黒の発色が素晴らしいとお客様から言われています。
一口に黒といっても242数もの黒が存在するのはご存知ですか?
その中からお客様の黒をドンピシャで見つけるには、
数値と人の目です。
この両方のダブルチェックで、色の迷宮殿から脱出できます。
次回のテーマは、
『RGBとCMYKっていったい何のこと?』をご紹介します。

【関連記事】
https://kizunakobo.jp/wp3/2023/01/12/colourchart/