ここまで染まる!?絆工房の繊維まで染めるデジタル染め(昇華プリント)がスゴすぎる!
絆工房は、昇華転写印刷(昇華プリント)でオリジナルユニフォームを制作する会社
この【昇華転写印刷】という言葉は一般的にはほとんど知られていない印刷技術。
この記事をたまたま読まれているあなたもきっと
「どう読むの?」
「どんな印刷のこと?」
と思われていることと思います。
昇華転写印刷(しょうかてんしゃいんさつ)は、一言でいうと
デジタル染色する印刷
この記事では、
絆工房のデジタル染色印刷のすごさを説明しますが、
その前に簡単に
染色の歴史、種類についてご紹介します。
染色について
■染色の歴史
染色の歴史は古く、既に縄文時代から始まったと言われています。
草木や花を動物の血液を使って定着されたそうですが、
糸を使って染色技術が発達したのは産業革命がうまれたイギリス。
そして日本には江戸時代に伝わりました。
■染色の種類
様々な染めが日本にはあります。
ー植物系
ー動物系
ー鉱物系
植物系は、名前の通り葉や花といった植物から採ったもの
藍の葉を用いた藍染が有名です。
動物系は、昆虫や貝から抽出した染料
ボテンに寄生するカイガラ虫からとった強い鮮やかな赤色の染料 コチニール
巻貝の筋(パープル線)という筋からとった貴重価値の高い、幻の色と言われる貝紫染め
鉱物系は、泥染めが有名で、泥と車輪梅(しゃりんばい)を使った奄美大島の大島紬が有名
天然染料の後に出てきたのが、化学染料。
日本では明治時代から使われるようになりました。
■染色の技術
絆工房の昇華転写(昇華プリント)もこの化学染料で染めていく印刷方法。
ー注染
ー硫化染め
ー顔料捺染
ー昇華転写
注染は、染めない部分に型紙で糊を付けて染料を上から注ぐ印刷技術で主に手ぬぐい制作に使われる技法
硫化染めは、言葉の通り硫化ナトリウムを溶液に加えて綿生地を浸す染色技術
空気酸化によってさらに風合いが生まれます。ジーンズやデニムによく使用されます
顔料捺染は、繊維に直接は吸着せず、合成樹脂を接着剤として用いて生地表面に固着染色する方法
Tシャツによく使用されます
昇華転写は、
転写紙に昇華用インクで印刷し、それを高温の熱をかけてインクを生地に圧着浸透させる印刷
デザインもデジタルデータでつくっていきます。
データ転写紙もデジタルインクジェットプリンターを使用
出力する時にデザインを反転して印刷するために【転写】と言われています。
そして、化学染料である昇華インクを高温で真空圧着して生地の奥まで染色印刷
絆工房の印刷作業風景をご覧下さい。
いかがでしたか?
より詳しい絆工房の化学染料インク使用の昇華転写技術はこちらの記事にも紹介しておりますのでご覧下さい。
では、いよいよ
昇華転写印刷のすごさについてご紹介します。
昇華転写って何がすごいの?
■色の再現性がすごい
下の写真を見て下さい。
これは昇華転写印刷したユニフォームの一部を拡大した写真
繊維1本1本まで見事に染色されています。
デジタル染めのすごさ
昇華転写はデジタルデータで制作していくので、データさえ保存しておけば、
いつでも同色を再現することが出来ます。
天然染料は時間とともに風合いが変化していきます。
そこが天然染料の良さとも言えますが、
デジタル染めと言われる昇華転写印刷では、
色の再現性がいつも一定。
こちらは野球のユニフォーム
の生地の拡大。白がポリエステル生地そのものの色で
下のブルーが印刷された部分の繊維。
昇華転写印刷の生地は、
素材が、化学繊維であるポリエステル。
色は白。綿などの天然繊維では印刷できません。
上記の写真はすべて白生地で印刷しております。
ポリエステルであれば、毛足の長い生地でもOK。
肌触りがいい本物の毛並みのような猫クッションなども写真データから印刷できます。
■色あせがほとんどない
昇華転写印刷のもう1つのすごさは
時間が経っても色あせがほとんどしないということ。
【色あせ実験①】
下の画像をご覧下さい。
1枚は新品、もう1枚は1年間毎日洗濯機で洗濯したものです。
どちらが1年経ったものか分かりますか?
正解は右側のTシャツ。
365日洗濯しても色あせないのが昇華転写印刷のすごさ
【色あせ実験②】
昇華転写印刷は、原液漂白剤にも色あせないすごさを持っています。
下の動画でその威力をお確かめ下さい。
また意外なところでは、昇華転写印刷は金属プレートにも印刷可能
■ポリエステル樹脂加工した金属プレートにもプレス!
昇華転写印刷は、ポリエステル系であれば、
生地だけでなく金属までも転写する優れた印刷技術。
ただし、金属にプリントできるといっても、
ポリエステル樹脂加工した金属に限ります。
金属プレートのより詳細な記事はこちら
いかがでしたでしょうか?
昇華転写印刷技術は、
繊維の奥までインクを浸透させる印刷技術です。
その印刷技術を私たち絆工房は、
印刷技術だけでなく、デザインから縫製まで工場一貫体制でお客様の商品をお作りしております。
OEM生産も可能。
あなたの商品を印刷技術でトータルでお手伝いいたします。
どんなことでもお気軽にお問い合わせください。