【絆のカタチ】No. 55 FC六間 三宅博人様
今回の取材は地元但馬を飛び出し神戸長田にあるFC六間様にお邪魔しました。
遠方の取材は、姫路のAC播磨イーグレッツ事務局長岡田様依頼2度目。
FC六間様は、地下鉄新長田駅を南下すると見えてくる六間道5丁目商店街の中にあります。
訪問したのは、寒さの厳しい2月。
まだコロナの風が吹き荒れておらず、誰1人マスクもせず穏やかな冬日和の午後。
FC六間様担当の営業増田も同行。
サッカーをしたことのない「町のサッカー屋さん」
お店に入ると真っ先に目に飛び込んできたのは、巨大なハイビジョンテレビ。
サッカーの試合が流れています。テレビを囲むように、サッカーユニフォームや女子アスリートの写真、グッズがディスプレイ。当社が制作した見覚えのあるサッカーユニフォームもあります。
ー三宅さん「まずは増田さん、いいユニフォームを作っていただいて有難うございました。僕は、昇華プリント知識はないのですが、昇華で出来ること出来ないことをきちんと教えてくれるのでほんと有難かったです。」
やったね、増田!
( よかった・・・)
ー笠原 「喜んでいただいて何よりです。ところで、三宅さんはいつからこのお店をされておられますか?」
ー三宅さん「7年前からです。よく人からそんなにやっているの?と驚かれますね。7年間しんどい時もありましたが、がむしゃらにやってきました。」
ー笠原 「まさに、継続は力ですね。」
ー三宅さん「FC六間は、地元商店街の活性化事業の1つで誕生したお店です。サッカー好きの人が集まる空間づくり、環境づくりを目指して自分の店だけでなく、地域全体が活性化出来ればと思っています。」
ー笠原 「サッカー関係のお店ということで、三宅さんはサッカーをされておられるんですよね。」
ー三宅さん「いえ、実は、僕はサッカー経験がないんですよ。野球をやってました。」
ー笠原 「サッカーをしていない三宅さんがサッカーに携わるお店を使用としたのはなぜですか?」
ー三宅さん「たまたま女子サッカーチームの試合を観に行ったのがきっかけです。ボールを必死で追いかけるプレーヤーのファンになりました。お気に入りの選手を応援したい!自分がサッカーをしなくても応援窓口になりたい!女子サッカーファンが集うお店をしたい!と思ったのがきっかけです。」
その言葉どおり、お店のコンセプトも
『サポーター一人一人が持っている熱い想いが集まり、サポーターの『輪』が広がるお店。女子サッカーサポーターが気軽に、快適に過ごせるお店』
町のスポーツ屋さんの苦労とそこからの脱皮
ー笠原 「サッカーグッズを販売するだけにはとどまらない、まさに絆づくりをされておられるお店ですね!」
ー三宅さん 「はい、ですからサッカーを応援するという柱を維持させる為に色んなことをしていますよ。
グッズ販売という単一のものを売るだけでなく、仕出しお弁当販売や、(体づくりの)ローションなども販売しています。周りから『何屋やねん!』って言われますが(笑)。会社は続けることが大事だと思っています。」
ー笠原 「そうですね。創業して10年続いている会社は全体の1割と言われています。10年すると時代も大きくかあります。中国の目を見張るような台頭がそうですよね。モノが何でも手に入る時代に、モノにコトをいれて商品に意味づけを与えないと生き残れない時代。売上は出たとこ勝負ではない。ビジネスモノ出るである儲かる仕組みをきちんと作っておけば誰がやろうと出来るもの。再現性のある技術です。」
ー三宅さん「本当にそうです。大資本がある会社は次がありますが、個人は次はありません。できすから本当にチョイスしてもらう為の勉強が大切。選んでもらえるお店になるよう、ここ何年も本当に休みなく働き、また勉強もしてきました。だから趣味は?と聞かれてもないんですよね。」
ー笠原 「FC六間は、店に来ると何か仕掛けてお店ということになりますね。環境づくり。豊かなビジュアルシーンを見せてくれる空間を目指しておられますね。」
ー三宅さん「今はSNSで生活を細切れに発信するようにしています。最初は、個人のプライバシーを出すのはどうかと思っていたんですが、発信しないと存在すら気づいてもらえない。この間も「入っていいんですか?」というお客様がおられて、あー入りにくいのか、と思ったり、結局お客様からは見えてない部分もあるんじゃないかと思っています。」
「ええ奴」は「どうでもええ奴」
ー笠原 「これからFC六間さんの目指したいことがあれば教えて下さい」
ー三宅さん「FC六間は、商店街の皆さんと一緒になって活動しているお店です。
出来る限り会議やイベントには参加してそうやってネットワークの中で自分の立場を明確にしていきたいと思います。そこでは、きちんと自分の考えを持っていること。「ええ奴どまり」にならないこと。あいつはええ奴と言われるのは、言い換えれば、どうでもええ奴なんですよ。あいつは抑えておかないといけない奴でなければいけないと思っています。」
ー笠原 「マスター(師匠)ということですね。」なぜ引き受けるようになったのか?
ー三宅さん 「そうです。あとはパイの取り合いではなく共有していく関係であること。取り合いをすると共倒れになりますからね。」
ー笠原 「業界をまたいでクロスしていく感じですね。」
ー三宅さん 「色んな事業をやっているのもそこなんです。またプレーヤーじゃなくても、サッカーをやってなくても来れるお店づくり。お店側もお客様もほどよい距離感を保ちたいと思っています。ポイントで縛るような関係でもなく、べったりでもなくゆるい関係。井戸端会議的というか、サロンのような環境を作っていきたいと思っています。」
ー笠原 「会社経営も環境づくりとマネタイズ出来る仕組みづくりが大切ですからね。ボールを蹴るという選択でなく、ファンという役を徹底するマインドこそが商売を続けていることに寄与しているんですね。今日はどうも有難うございました。」
地域、ファン、プレーヤーというつの柱で絆づくりを目指す神戸のお店 FC六間さん。
単なるモノを販売するというお店でないことが分かる取材となりました。
ユニフォーム新調制作
データ作成ー出力ー転写
以前の写真もいただきましたのでご紹介します。
以上