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【絆のカタチ】No. 14但馬寿様

公開日:2022年01月17日 カテゴリー:ニューズレター, ブログ タグ:

絆工房と但馬寿久村

梅雨の晴れ間をツバメが忙しく電線をかすめて飛ぶ姿を眺めています。    今年はツバメの訪れが遅かったような・・・
すこし心配してしまいました。
去年の3・11の地震・原発放射能、あるいは温暖化、いろんなコトを思い巡らし、不安のネタを創り出してしまう。
今日も雨です。良い天気も、悪い天気も、自分自身が創り出してしまうのですね。
良くも悪くも!
さて、今回の訪問先は温泉町の「株式会社 但馬寿」さんです。 但馬寿さんは本社(設立・昭和27年)が米子にある寿スピリッツ株式会社のグループ企業の一つです。
現在、親企業の寿スピリッツさんはジャスダックへ上場していて、とても優秀な会社です。
そんなグループ企業の一つ, (株)但馬寿を任されている、常務取締役/久村謙藏さんから絆についてのエピソードを伺って参りました。

それは「遊月亭」という詩に込められた誠に悲しくも勇気に満ちた物語です。
それは15年前、但馬寿に勤める女性社員さんのご子息が、交通事故に合い亡くなられると言う知らせから始まりました。
深夜、雨の降る中、鳥取からの帰宅途中に起きました。
カーブを曲がりきれずトラックと正面衝突するという痛ましい出来事でした。 彼女にとって余りに突然の訃報、大切に大切に育てて来た息子さんに先立たれた事実はとても受け入れがたいコトでした。
それからの彼女は失意のどん底をさまよい、とても仕事が出来る状態に無かったと聞きました。 そんな彼女のことを気遣い、本社の河越社長が上司の久村さんに「生きがいの創造・飯田史彦 著」と言う書物を託しました。

絆工房と但馬寿
河越社長は「彼女に何もしてあげられないが、せめてこの本を渡してくれ」と手渡されたのが今回の物語を作り出すきっかけとなった本です。
その本の内容は、人の過去は変えられない、と多くの人は思っているが、実は変えることが出来る。 
考え方を変えればどんな過去も変えることが出来る! 
そして、その苦難から学び、より良い人生を全うすることがこの世に生を受けた我々に与えられた使命だと言うこと。
彼女の場合、交通事故で息子が他界したと言う事実は変えられない、が、その捉え方は変えられる。
『悲しい』から『ありがたい』へ・・・
もちろん一足飛びに彼女も変われた訳ではありません。
彼女は彼女なりに悩み、悲しみに打ちひしがれながらたどり着きました。   その道中、多くの方から励まされたり、同じ境遇の方の話しを聞きに出かけたりしました。
やがて、彼女の心の中には確信に満ちた思いが生まれました。 
「自分は『何かを伝えるために生まれてきた』、息子の死がその役割を教えてくれた」

どんな状況でも勇気を持って自から手を差し出すと、その私の手を取って応えて頂ける。 この世にはそんなありがたい絆があると言うことを。
今度は私が皆さんに感謝の気持ちをお返ししたい。
それは私の生き様、メッセージであり使命だから。
ある晩、彼女を慰めるための食事会が持たれました。
その帰り、ふと見上げた満月の中に幼子の姿が見え、その中の息子が
「母さん、僕は大丈夫だから」と言ってる様だった、と彼女から告げられた。
そこから「遊月亭」と言う暖かい想いが込められた応援歌が生まれました。
ちなみにこの歌は但馬寿の社員の方が創られたそうです。
そして彼女なりに出来る事、趣味でもあったパッチワークの敷物とお礼のお手紙を同封し、 お世話になた方々に送られた様です。

絆工房と但馬寿
そうすると、どうしたことでしょう! 
彼女の担当である通信販売の部の成績が劇的に伸びたではありませんか!
今では但馬寿の「通販の母」として会社からもお客さまからも愛される存在だと聞かされてもうのもうなずけます。
このCDと言い、書物と言い、どれも絆がカタチになったモノ。 
中でも「遊月亭」のエピソードは但馬寿さんにとって、すばらしい絆のカタチですね。
本当に但馬寿さんの社員さんの絆を感じました。
この絆がある限り益々発展されることだと感じました。 今回も素敵な絆に出会えた事に喜び、感謝したいと思います。 ありがとうございました。久村さん。
 
以上
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