厳しい残暑も落ち着き、朝晩はめっきり涼しくなりました。
皆様はお変わりありませんか?
東日本大震災から半年が過ぎました。
また今回、台風被害が深刻な影響をもたらしています。
私もニュースを見る度、切ない思いに駆られています。
人智を超えた想定外の事が次々に起こっています。
こういった事象に対し政治を始め日本の仕組み自体が変わって行くのだろうなー、と考えたりしています。
さて、今回の訪問先は同じ町内のベンチャー企業、Teamsさんです。
実は、このTeamsさんは2つの会社、巴建設さんと、田村土建さんで設立されています。
巴建設の新免さんは現在、建設業でもバリバリやられております。
また地域に対してもボランティア活動で畑をプレゼントしたりゴミ拾いのお手伝いをしたりと、
社会的利益になる活動にも関心を持たれている様でした。
ですから、今回の第二創業も地域になくてはならない企業を目指し取り組まれたとのこと。
単に儲かりそうだからと言う事ではなく、むしろ地域の遊休農地が以前から気になっていて、
遊ばせておくのは忍びないと言う気持ちからでした。
しかし、そこには農業が抱える難問がある。
高齢化も一つの原因だが、最大の理由は儲からないからである。
一方、田村土建の田村さんも先代から土建業を受け継いぎ粉骨砕身中。
そんな田村さんも元々有機農業にも関心があり、会合等で新免さんと会う度にその話で盛り上がっていたとのこと。
そんな二人が出会い意気投合して踏み出されたのがTeamsです。
出会うべくして出逢う。
人って出会うときはこんなもんなんですね!
気が付いたらそこに居た。
誠に自然なんですね。
役割に於いても新免さんは営業斬り込み隊長で、
田村さんは生産舞台でのサポート役、それぞれの人柄がここにも反映しているのかも知れませんね。
スタートから既に2年経過して、今どんなことが課題ですか?と尋ねたところ、農業は工業製品とは違う・・・。
それは百も承知でしたが、気まぐれな天候、作物の性質と環境、結果が出るまでの期間の長さ、等
その因子が重なり合って現れる不安定なところ。
ある意味、非常に計算高く、かつ気長に、その折り合いを付けるところに苦心をされているとお聞きしました。
その問題が課題になり、スタッフの方と一緒になって取り組んで行く中、絆が深まっていくんだろうナーと思いました。
経営なんてものは元来儲かることが分かっていれば、誰もがやる。
しかし、誰もが手を出さないのは、儲かるとは思えないからです。
真の経営者とは儲からない仕事を儲かるように研究、工夫するから成り立つ。
それは如何なる仕事に於いても基本はそこに在ると思います。
まして、これからの時代は経営者だけが頑張っても成り立っていかない。
社員全員で同じ経営感覚を共有し、それぞれの立場のしごとに邁進する。
「企業は人なり」の言葉の要諦は、全てのカギは人が握っている、野菜も、人も、愛情を持って育てる。
人に優しい循環型農業で、食の安全を提供し沢山のファンに囲まれ、但馬のアグリビジネスの牽引役として活躍されることと思います。
Teamsさんが但馬の地の利を活かし根付く事を心よりお祈りしいたします。
お忙しい中、取材にご協力頂き感謝!です。
ありがとうございました。