世界27カ国の人が働く会社で見た「社食」という企業文化。昔の記憶と、和歌山で始まった新しいものづくりが、一本の糸でつながった。

研修1日目。
普通なら、
「今日は機械の説明を受けました」
「操作方法を教えてもらいました」
「疲れました」
くらいの報告を想像する。
ところが、
マフラーができている。
(※研修初日の記事はこちらから>>)
初日でチャットワークにポトンと落とされたのがマフラーだと
人間というものは、
一度期待してしまうと、
翌日から欲が出る。
「1日目にマフラーが来たなら、2日目は何だろ?」
若干の期待を込めて、
チャットワークをちらちら眺めていた。
すると……
ポトン。
来た!!!
2日目の成果物は・・・・
ニット帽。
しかも、ちゃんと柄が入っている。

おお♪
一本の糸が、
少しずつ、
未来の形になっていく。
ところで、社食はどうだった?
そういえば、
まだ気になっている。
島精機の社食。
どんな社食か尋ねると
送られてきたのがコレ↓

昨日のお昼ご飯でした。本社ビル10階のレストランでした。
なんだこの皿とカトラリーの上品さは!
「ちょっと待て。これは社食なのか?」
食い入るように料理の写真を見ていると、
お客様用レストランです。 社員食堂は普通の食堂です。
そりゃそうだ。
毎日これなら、私も研修生として和歌山に住みたくなる。
ふと思い出した。
「そういえば、私も昔、
こんなふうに最上階でランチしたな……」
と。
同じく一回ポッキリの豪華ランチメニュー(緊張して味を覚えていない)。
その会社は、日用品メーカー神戸に本社をおく27カ国の社員が働く多国籍企業。
社内を歩けば、ターバンを巻いたスタッフがいる。
ヒジャブを被った女性スタッフもいる。
エレベーター乗ると香水でむせかえります。
公用語は英語。
日本なのにここどこ?的な雰囲気の企業。
その為
社食メニューも、多岐に亘っていた。
・豚肉の入ってないハラールメニュー
・ベジタリアンメニュー
・ビーガンメニュー
今振り返ると、
これは単に料理の種類が多かったという話ではない。
「同じものを食べる」が、当たり前ではなく
「違う人がいるのが当たり前」
という会社の文化が、
社員食堂にもちゃんと表れていた。
その会社に、どんな人が働いているのか。
どんな価値観を大切にしているのか。
そして、
その会社が、どんな人たちと、どんな未来をつくろうとしているのか。
それが、メニューからも意外と見えてくる。
世界中から人が集まる。
食べられるものも違う。
大切にしている文化も違う。
それでも同じ会社で働く。
だから、
「全員同じものを食べる」ではなく、
「違う人がいることを前提に、選べるようにする」。
それが、毎日の昼ご飯にまで表れていた。
企業文化というと、社訓や会議室の壁に貼られた言葉を思い浮かべる。
でも案外、
昼休みに何を選べるか。
そこにも、その会社の思想は表れる。
違うものが混ざると、新しいものができる。
これまで絆工房が培ってきた「縫う」技術に、
今度は「編む」技術が加わる。
縫う人と、編む技術。
これまでの経験と、新しい技術。
違うものが出会ったとき、
まだ誰も見たことのないものが生まれるかもしれない。
そう考えると、
和歌山で一人の職人が編んでいるのは、
マフラーやニット帽だけではない。
絆工房の次のものづくり、そのものなのかもしれない。
研修2日目。
マフラーに続いて、
ニット帽。
そして、
本社10階のちょっと豪華なランチ。
さて、
3日目は何が「ポトン」と届くのか。
そして、
梅干しはいつ登場するのか。
和歌山ニット修行、まだまだ目が離せない。
次は研修3日目↓↓↓
