但東町安国寺近くの坂浦峠の山合いの静かな森の中ににひっそりと佇むカフェ オン・ザ・ロード。
今回はそこのマスター細川さんに絆物語を伺いました。
■夫婦のお互いの想いが両立できるカフェ
カフェの周りにある木の巣箱には、季節によって色んな野鳥が訪れるそうです。
自然と深い絆があるカフェです。
マスターは長年勤めた鞄メーカーを辞め、去年カフェをオープンされました。
ー笠原「どうしてサラリーマンを辞めてカフェをしようと思ったのですか?」
ー細川さん「奥さんが隠れ家的な喫茶店をやりたい、僕はかばん工房を開きたい、二人の思いが重なった結果、かばんも作れるカフェが誕生しました」
なるほど、店内には腕のいい職人さんが作ったのが一目で分かるセンスのいいかばんがディスプレイされてあります。
そしてオンザロードを語る上で外せないのがフルーツティー。ここの看板メニューです。
このフルーツティー誕生秘話も伺いました。
■ カフェ空間から生まれる絆オン・ザ・ロード
かばんの町としても有名ですが、同時にコウノトリの町としても有名な豊岡はコウノトリを含む野鳥の保護活動が熱心に行われており、その関係者の中に俳優の柳生博さんがおられます。
柳生博さんは山梨県に八ヶ岳倶楽部というカフェを持っておられ、そこの名物がフルーツティー
友達から柳生さんを紹介してもらったマターは是非レシピを教えてほしいとお願いしたところ快諾。
そうして誕生したのがフルーツティ。
7種類もの季節のフルーツをふんだんに使った紅茶は最初は、さわやかな香りと味がしますが、次第に甘味のあるとろりとした紅茶に変化。
紅茶を飲み終えると、ポットの中のフルーツもいただけます。
夕方近くに来られた年配のご夫婦は「ここに来ないと寝られないの」
オープンしてわずか1年で、地元の人々の生活にしっかりと浸透。
さらに、カフェの名前on the roadと聞いてピンと来られた方はかなりの浜田省吾ファン。
実は、カフェの名前にするほどオーナーご夫婦揃って浜省ファン。
定期的に浜省ファンが集まり熱く語り合うそうです。
お勧めは、二階の窓際のソファ席。時間を忘れてしまうほど座り心地抜群です。
「回転率なんか気にしません。居たいだけ居て下さっていいんですよ。そんなカフェです、ここは」とマスター。
森の中にあるカフェだけあってオーナーも森のように訪れた人を大きく包んでくれるお人柄でした。
カフェという空間で鞄との縁を途切れさすことなく生まれたかばん工房、遠く離れた八ヶ岳倶楽部とフルーツティで結ばれているカフェ。
この道の彼方、きっとこれからも沢山の絆がオン・ザ・ロードには約束されています。