
ちょっと、これを見ていただきたい。
いや……
見てほしいけど、見ないほうがいいかもしれない。
なぜなら、そこに写っているのは、
長年、絆工房の入口で私たちを迎えてくれた
「会社の顔」。
それが……
こうなりました。
なにがあった、絆工房?

こ、こ、これは・・・
バリバリのボッロボロ
表面は、粉を吹いた中年の乾燥肌のようにカッサカサ
まるで
切り裂きジャックが夜中にやって来て、
「絆工房」を狙い撃ちしたかのような惨状。
かなり瀕死状態。
「看板が古くなった」
そんな生易しい表現では片付けられない惨状。
会社のロゴマークと社名が掲げられた看板は
会社が無言で差し出している
巨大な名刺であり、会社の顔。
それが、
切り裂かれている。
しかも、ただの傷ではない。
「ちょっとここに着て正座しなさい」案件。
会社の看板というのは、
ただ会社名を書いておけばいい「板」ではない。
社員が毎日働いている場所を、
「ここが私たちの会社です」と外に伝える、会社の顔。
それが・・・
現在、
ボロボロ。
世の中には「会社のロゴ」を誇りにしている人たちがいる
ここで、ちょっと他社を見てみたい。
例えば、コカ・コーラ ボトラーズジャパン。
社員インタビューでは、
「みんな『コカ・コーラ』ブランドが大好きで誇りを持っています」
という社員の言葉が紹介されている。
さらに、そのブランドへの共通の思いが、社員同士のつながりにもなっている、と語っている。
会社のロゴって、
「会社から与えられたマーク」
ではなく、
「自分たちが働いている場所を象徴するもの」
にもなる。
象印には、もっとストレートな社員がいる
象印マホービンの社員インタビューには、
なんと見出しそのものが、
「象印ブランドに誇りを持って仕事をする。」
となっている。
さらに象印の採用ページでは、内定者の声として、
社員がブランドに誇りを持って働く姿に刺激を受けた
という趣旨の声も紹介されて。
ブランドを愛する。
商品を誇りに思う。
そして、その会社で働く自分自身にも誇りを持つ。
そう考えると、
会社のロゴや看板って、とっても大事。言わずもがな。
そして、究極の「ロゴ愛」がこれ
アメリカのピザチェーン、
「&pizza」
という会社。
ここのロゴは「&」。
なんと2016年のWashington Postの取材で、
50人以上の従業員が会社の「&」のタトゥーを入れていた、
らしい。
会社が社員にタトゥーを強制しているわけではない。
社員自身が希望して入れていたもの。
ある社員は、その会社が好きで、居心地がよく、良い思い出があるから、会社へのつながりを形にしたという趣旨の話をしている。
……すごい。
「&」。
それを身体に刻む。
もちろん、これはかなり極端な例。
でも、
「会社のマークに、ここまで個人的な意味を感じる社員もいる」
ということは、なかなか考えさせられる。
私たちの
ズタボロ看板を見て、
「これ、タトゥーに入れたい♡」と思う人がいたら、ぜひお会いしたい。
そんな人は確実に0。
だって働いている私も嫌だ。
企業ロゴのタトゥー問題は、「会社と人間は、どちらが会社を支えているのかにもつながっていくような気がする。これは今回のテーマからちょっと外れるのでまた後日記事にしてみたい
絆工房は今、
新しいニット事業がスタート。

新しい挑戦も始まっている。
これから外に向かって、
「絆工房、こんなこと始めました!」
と発信していくわけで・・・
なのに会社の入口に立っている看板が、
社名ズタズタ。
表面カサカサ。文字は剥がれかけ。
青空だけがやたら爽やか。
「……絆工房さん、大丈夫かな?」
と思われても仕方ない。
いや、
大丈夫。
中の人たちは。
会社の誇りは、社員から始まる。
ロゴを身体に刻む必要なんて全くない。
そもそも日本でそれをやると大好きな温泉に入れなくなっちゃうじゃないか。
看板を毎日磨けという話でもない。
自分が働く会社の名前を、
「いい名前だな」
と思える。
自分たちの商品を、
「自分は、今いい仕事してるぞ!」
と思える。
会社の看板を見て、
「僕は、今ここで働いているんだ」
と誇りをもって言える。
そんな想いが伝わる看板の下で働きたい。
もし、
「会社の顔」がボロボロになっていることに気づかないまま、
中身だけを一生懸命磨いていたら?
新商品をつくる。
新しいサービスを考える。
SNSを頑張る。
ホームページを更新する。
お客様への対応を良くする。
もちろん、全部大切。
でも、
外から最初に見える「顔」がボロボロだったら?
人は意外と、
中身を見る前に入口で判断する。
これは会社に限らず、
人間関係でも、商売でも、人生でも、
けっこう本質的な話なのかもしれない。
「何を売るか」より先に、「どう見えるか」
マーケティングでは、
第一印象が大切だと言われる。
でも
第一印象とは単なる「見た目」の話ではない。
そこに、
「この人、この会社は、自分たちをどう扱っているのだろう?」
という無意識の判断が入る。
ボロボロの看板を見れば、
「この会社は細かいところまで気を配っているだろうか?」
と思う人もいる。
逆に、
きちんと手入れされた看板を見れば、
「ここは丁寧な仕事をしてくれそうだ」
と感じる人もいる。
つまり看板は、
しゃべらない営業マン。
24時間、入口に立って、
何も言わずに会社の印象を伝えている。
ところで、なぜ私はこの看板を公表するのか?
こんな看板、普通なら隠したい。(筆者ならそうする)
写真を撮らなければいい。
記事にしなければいい。
ひっそりこっそり夜中に新しい看板を換えて、
翌日「看板、リニューアルしました!」をブログにしたらいい。
しかし。
あえて、ズタボロ看板を公表。
なぜか。。
それは、
失敗を隠さない会社だから。
絆工房は、6月にHPをリニューアルして以降
うまくいかなかったこと、
思ったようにいかなかったこと、
やってみたけれど、
「……あれ?」
となったこと。
そういうものも、
失敗の記録として公表してきた。
なぜなら、
失敗したことが恥ずかしいのではなく、
会社の軸に決めた
色もブレない。信頼もブレない。
から逃げない、と決めたから。
だから、この看板も公表します。
正直に言えば、
めちゃくちゃ恥ずかしい。
今回の看板を見て、
「うわ、ボロボロやん!」
と思ったあなた。
正解。
私たちもそう思う。
会社の顔
なんなら拡大してよーく見て。

うわぁ・・・・
すごいぞ絆工房。
人間で言えば、
大事な日に寝坊して、
髪はボサボサ、
顔はむくみ、
鼻毛まで出ている状態で、
「はい、会社代表です」
と玄関に立っているようなもの。
本来なら、
「ちょっと待って!写真は撮らないで!」
でも、
撮った。(代表自ら)
そして、
「ブログで公表すること。」(社長命令)
ついでに
言われてないのに、勝手に動画にもしてみた。
なぜなら、
これもまた、
絆工房の現在だから。
そこから逃げない。
10月。
空は今日も高い。
新しい季節が始まった。
新事業も始まる。
だったら、
会社の顔も、絆工房らしく。
50代は保湿。
看板は新装。
社員は誇りを。
そして絆工房は、
新しい未来を!(政治家の選挙演説風)
絆工房は、
看板だけではなく、
仕事も、考え方も、挑戦することも、
これからまた少しずつアップデートしていく次第。
近日、カサッカサのボロッボロから、表面トルントルンの
看板に着替える。乞うご期待