
現在、筆者は猛烈に執筆中である。
なぜなら――
記事が、完全に現実に追い越されたからだ。
このブログを書いている時点では、
職人はまだ和歌山にいる。
ホールガーメント横編機と向き合い、
来る日も来る日も、
編んで。
編んで。
また編んで。
そして私は、その「和歌山から届く成果物」を追いかけながら、せっせと記事を書いていた。
ところが。
ふと気づけば――
職人、もう帰ってきている。
朝「おはよっ!」って後ろに立ってるし!
正確には昨日の月曜日帰ってきた。
10日間の研修を無事完走。
手には、
研修終了証。
そしてもう一方の手には、

和歌山土産「かげろう」。
……。
早い。
まだ、
「研修6日目、タペストリーが届きました!」
を書いたところなのに。
ということで、ここで一気に最終回まで早送り。
10日間の研修、終了。そして明日、ついに「相棒」がやってくる。
最先端のホールガーメント横編機を学びに行った男が、
技術を持って帰ってきた。
いや、
正確には――
ここから始まる。
何故なら・・・
気づいてしまった。
今日は9/1 火曜日。
カレンダーを見る。
9月2日。
……。
明日ではないか。
何が?
島精機製作所のホールガーメント横編機が、絆工房に搬入される日
いよいよである。
これまで和歌山で、
「機械を触る」
「編んでみる」
「失敗する」
「修正する」
「また編む」
を繰り返してきた。
その機械が、
今度は
絆工房に来る。
「機械が来る」のではない。
ここで少しだけ、真面目な話。
今回の研修を追いかけていて、ずっと感じていたことがある。
AIの時代になった。
生成AIが文章を書く。
画像を作る。
デザインを考える。
データ分析する。
社会が、AIやデジタル技術による自動化・効率化が急速に進んでいる。
「強く豊かな日本」を掲げる高市さんも
AI、半導体、エネルギー関連に約7.7兆円の資金投資を決めている。
特に、フィジカルAI開発とバーティカルAIの19分野に官民に集中投資するという。
19分野の中になんと当社の製造業も入っている♪
でも、高市さん、単に
「AIもっと使いましょうね〜」ではなく
「業界ごとの専門知識・現場データ・業務フローをAIに組み込んで、
その業界専用のAIを作れ」
じゃあ
職人はいらなくなるのか。
AIが編める時代に、職人は何を編むのか。
AIが得意なことがある。
大量の情報をデータ分析し高速化するのが得意。
よくあるAIエージェントに寝る前に指示を出したら、翌朝もうクライアントにメール送信まで
しちゃった話。
Aiと1対1の壁打ちからAIエージェントでゴールまで一気に片づけてくれる。
(なんなの私たち人間が何時間、いや何週間かけて仕上げたものって・・
激しくごまめの歯ぎしりしている)
しかし、
人間にしかできないことがある。
それは、
「なんか違う」を感じる。
「この人なら、こんなものが似合う」と想像する。
そして、
「もう一回やってみよう」と手を動かす。
ものづくりの現場では、
この「なんとなく」が、
案外ものすごく重要だったりする。
経産省も、デジタル化を進めながら、付加価値を生むためには
人間の高度な能力と機械・システムを協働させることが重要だと指摘している。
だから、
「職人の経験×AI」という形になれば国政テーマにばっちり当てはまることになる。
かつ、
印刷職人の経験・判断・失敗事例をデータ化し、AIに継承すれば、
絆工房100年企業も夢じゃない!
だから、絆工房は「機械 vs 職人」ではない。
機械 × 職人。
これからの絆工房が見ているのは、
こちらだ。
ホールガーメントという高度な機械。
そこに、
10日間、和歌山で学んできた職人の経験が加わる。
さらに、
絆工房がこれまで培ってきたデザイン力やものづくりの経験が加わる。
そして、
そこにAIやデジタル技術も掛け合わせていく。
すると、
「機械が商品を作る」のではなく、
「人が機械を使って、新しい価値を生み出す」
という世界が見えてくる。
そして、明日。
ホールガーメント横編機が搬入される。
これまで、
和歌山で見ていた機械。
和歌山で触っていた機械。
和歌山で教わった技術。
それが、
明日から絆工房の現場に存在する。
職人にとっては、
ここからが本当の意味でのスタートだ。
10日間の研修で覚えたことを、
実際の仕事に落とし込む。
試して。
失敗して。
考えて。
また編む。
おそらく、
「和歌山の研修ではできたのに、なんで出来ないんや?」
みたいな事件も起こるはず。
私は、それにかなり期待している。
だって記事ネタが1つ増えるから。
(ごめん、職人さん。)
和歌山での10日間は、職人が機械を学ぶ時間だった。
そして明日からは、職人と機械が一緒に「未来を編む時間」が始まる。
明日は機械搬入♪ お楽しみに