
「昇華プリントのユニフォーム、最高にクール!」
そう思ってポチったはずなのに、届いたのは「あれ、なんかWebで見た色と違わない……?」というビミョーな色合い。
あるある。というより、
この業界では、こんな事は、日常チャ・メ・シ・ゴ・ト。
世の中には昇華プリントの美しさを謳う広告が溢れています。
(当社も恥ずかしながら言ってるよ・・・)
だが、そんな魔法のようなプリントなんて存在しない。
あるのは物理法則と、コストカットという名の残酷な現実だけ。
今日は、「思っていた色と違〜う!」という
昇華プリントの修羅場を数え切れないほど潜り抜けてきた絆工房が、
あえて業界の不都合な真実を覚悟を持って暴露。
これを知っておかないと、あなたの商品が「ちょっと残念な思い出」で上書きされちゃうよ。
本当に価値ある情報は、その「光」の裏側にある「影(デメリット)」にこそ隠されている。
リスク回避その1:「画面の色」を信じすぎてはいけない
発色の「期待値」と「現実」のギャップ
昇華プリント最大の武器は「フルカラーで色鮮やか」なこと。
しかし、ここには最大の罠が。
【事実】モニターと布地では、色が「絶対に」合わない。
PCやスマホのモニターは「光(RGB)」で色を表現する。
一方、布地は「インク(CMYK)」で表現。
なんのこっちゃと思うだろう。
下の画像で説明するとわかりやすい。

左の液晶画面は「光(RGB)」でピカピカ発光。
一方、右の布地は「インク(CMYK)」という名の現実でできている。
モニター通りに再現しろというのは、砂漠で雪だるまを作れと言うような、
もしくは、「モニターの中の美人アイドルに現実世界で会いたい」というようなもの。
美人アイドル。
実際に会うと、彼女のキラキラした肌の輝きが、少しだけ「現実味(くすみ)」んで見えたことはないだろうか。
【絆工房の解決策】
私たち絆工房は、独自の「カラーチャート校正」使って、
お客様を過度な期待から現実に引き戻すチェックをする。
実際にプリントされたカラーチャート生地で色合わせしていく。

「この色味の差」を事前に共有することで、
納品後のあなたが「こんなはずじゃなかった」と、納品後の膝から崩れ落ちる事態を防ぐ。
リスク回避その2: インクのケチり合い
昇華プリントは熱でインクを繊維に定着させる技術。
でも、インクをたっぷり使えば乾かないし、節約すれば色が薄くなる。
【事実】ポリエステル含有量が少ない生地は、インクの定着が甘い。
【絆工房の解決策】
絆工房では、色あざやかに再現するためにインクの吐出量を多くしている。
そのために転写紙だと乾かないないことも多いために、転写紙の選定には力を入れている。
「インクをケチるくらいなら、最初からオリジナルプリントメーカーを名乗るな」という
スタンスなので、色落ちの防止には余念ない。
繊維の奥深くまでインクを浸透させるための温度・圧力・時間の黄金比を、スタッフが製品ごとに微調整。
リスク回避その3:ポリエステル以外の生地は使わない
「綿の柔らかさが一番だよ!」
そういいたくなる気持ちはよく分かる…
【事実】
でも、残念ながら昇華プリントはポリエステルという「工業製品」の上でしか輝かない。
昇華プリントは、インクを気化させてポリエステル繊維に定着させる技術。
つまり、綿(コットン)素材には使わない。
「コットンのような着心地」と「昇華の自由なデザイン」を両立させたいというニーズは非常に高いが、物理の法則は、冷酷。
【絆工房の解決策】
そこで、コットンを超える「ポリエステル界のエリート」を絆工房は用意した。
「綿よりも軽く、綿よりも涼しく、かつデザインは無限」の絆工房オリジナルポリ生地
通称KM150

この生地で作ったウェアを着れば「綿じゃないとダメ」と言っていた自分が恥ずかしくなる。
リスク回避その4:大量生産の金太郎飴のような「テンプレート」の罠から脱出せよ
Webの検索結果から適当に拾ったテンプレートを貼り付けただけのデザイン。
非難されることを覚悟であえていう。
それはもうオリジナルではなく、ただの「金太郎飴」。
【事実】
「サクサクっと商品を作ろう」という効率化の果てに、
あなたの商品の個性は・・・・
死ぬ・・・
【絆工房の対策】
インクの鬼
色合わせの鬼
テンプレート? そんなもの、我々の辞書には載っていない。
絆工房からのあなたへ
ここまで昇華プリントの「技術」とスタッフの覚悟をもった「情熱」をご紹介したが、
あなたが「誰でも買えるお手軽価格の服」を探しているなら、他社を回ったほうが幸せ。
でも、もしあなたが「昇華プリントのデメリットを含めた特徴を知った上で、
妥協のない最高のオリジナルデザインを作りたい」と願うなら、
絆工房は最強のパートナーになれる。
「昇華プリント」は、正しく向き合えば最強の武器になる。
【編集者より:】
「失敗したくない」と願いすぎると、人は結局、無難でつまらない服を選んでしまいがち。
そうやって「無難な道」を選んだはずなのに、なぜか多くの人がまた別の罠にハマる。
そう、「色あせ」という名の裏切り
次回はそのことについて実験を含めてご紹介。