レアル・マドリードとは1902年に創設されたチームで、スペインリーグのリーガ・エスパニョーラにおいて32回の最多優勝記録を持ち、プリメーラ・ディビジョン(一部)の座を守り続けている世界を代表するサッカークラブです。
2016-2017年にはFIFAのクラブワールドカップにてスペインのクラブ記録となる40試合連続無敗記録を築き優勝したほか、UEFAチャンピオンズリーグにおいても史上初の連覇を果たすなど、創設から100年以上が経過した今なお進化を続ける名門となっています。
このような実績のあるレアル・マドリードでは様々なユニフォームが使用されてきました。
今回は、デザインの変遷や背番号にまつわる逸話についてお話いたします。
◎デザインの変遷
まずは最初のユニフォームです。創成期のユニフォームはクラブカラーの白を中心とし、ベルトには『血と金の旗』と呼ばれるスペイン国旗の色が採用されており、左胸に初代エンブレムを付けたデザインとなっています。
今のユニフォームとは大きく違い、シャツが襟付きの両開きで、ボタンが付いていたのが特徴です。
創成期のユニフォームは10年程経過すると襟やボタンはなくなり、首元は紐で調整するヘンリーネックが採用されるようになります。
その後数十年が経過し、1050年代になると、首元はVネックに変わります。
このデザインは10年程の単位で変更されるデザインの中で比較的長く採用されていた様式です。
1980年代になると首元に襟が復活し、側面にサブカラーの紫の線を付けるなど、色の面でも初めて変化が見られるようになりました。
◎ユニフォームのロゴ
レアル・マドリードのユニフォームにロゴが付くようになったのは1980年代に入ってからです。
さらに資金を集めるためにスポンサー契約を結ぶようになり、1982年以降Zanussi・Parmalat・Otaysa・Tekaなどといった企業のロゴがユニフォームの中央部分に記されるようになります。
◎背番号にまつわる逸話
世界で見ても名門中の名門ですが、そのスーパースター軍団の中でもエースと呼ばれる背番号10を付けるのはサッカー界でその名をはせている選手ばかりです。
日本でも有名なのは1995-96シーズンに背番号10を付けていたミカエル・ラウドルップ選手です。
デンマーク史上最高の選手の一人と評されており、レアル・マドリード退団後には創設して間もないヴィッセル神戸にも所属していました。
2000年には宿敵とも言われるバルセロナからエースのフィーゴ選手を獲得し、背番号10を付けて活躍し、銀河系軍団とも呼ばれている黄金時代の中でも存在感を発揮しました。
これによりレアル・マドリードの背番号10の価値は飛躍的に高まったと言われています。
なお、フィーゴ選手以降に10番をつけた選手はやはりその国を代表するような選手ばかりでしたが、期待されているほどは目立った活躍ができなかったことから『呪われた背番号』とも言われています。
◎最後に
今回は、スペインの名門クラブであるレアル・マドリードで採用されているユニフォームのデザインの変遷や背番号にまつわる逸話についてご紹介いたしました。