サッカーの試合はユニフォームを着用して参加することになりますが、そこには背番号が振られていますよね。
今回は、ユニフォームの背番号における基本的な意味やルール、ユニークな背番号についてご紹介いたします。
◎ユニフォームに背番号が振られている理由
サッカーの試合で着用するユニフォームに背番号が振られている主な理由は選手を特定するためです。
試合の際には本人確認が行われますが、顔や生年月日以外に背番号も併せて照合することによって、替え玉による出場を防ぐという効果があります。
また、審判が交代・得点・警告などの処分といった記録を付ける際にも背番号が利用されることになります。
そして、有名な選手であればまだしも、名前もわからない選手だとマークなどの指示が出しにくいでしょう。
ここで背番号があることによって、自チームの選手たちへ伝令を送りやすくなり、メンバー全員がすぐに誰のことを指しているのかがわかりやすくなるのです。
◎背番号のルール
背番号が初めて付いたのは今から90年前のイングランドリーグにおいて、どのプレーをしたのが誰なのかがわかりやすいと好評だったために、その後のワールドカップ戦やリーグ戦にも用いられるようになったと言われています。
当時の番号のルールとしては、先発メンバーが1~11番のいずれか、ベンチに待機して途中交代に備える控えの選手が12~16番になると定められており、試合ごとに背番号が変わっていたのが特徴です。
その後背番号は選手が誰であるかをわかりやすくするために固定されるようになりました。
また、多くの国においては1~99番までのいずれかにすることが定められており、特に23人という枠の制限のあるワールドカップにおいては1~23番のいずれかにすることが求められています。
ただ、番号そのものに関しては個人で固定されているので、より試合に出場する可能性の高い選手が小さな数字を与えられる傾向はありますが、背番号そのものによるスタメン・補欠・ベンチ外という厳密な取り決めはありません。
◎ユニークな背番号
多くの国では1~99番までのいずれかと定められていますが、中南米のリーグの一部では100以降の数字を選ぶことも認めらており、1桁の番号においては数字の前に0を付けて表記されています。
また、普通は用いられていない0番という数字のほか、好きなイラストや記号を用いる選手も存在します。
◎背番号にまつわる逸話
「エースだから10番にしたい」「スタメンGKだから1番で!」このようなリクエストをする選手を見たことのある方もいらっしゃるかもしれません。
スターティングメンバー・控え・ベンチ外と同様にポジションによる背番号の取り決めはありませんので何番を付けていても問題ないのですが、ポジションと数字に何らかの関連性が感じられることがありますよね。
このイメージの影響として大きいのがVフォーメーションと呼ばれるもので、GK:1番・右CB:2番・左CB:3番・MF:右から順に4・5・6番・FW:右から順に7・8・9・10・11番という超攻撃的な布陣になっています。
このときに5人いるFWの中心が9番であったことから、ストライカーと言われる得点を期待される選手が9番を、GKが1番を、このフォーメンションで一番活躍した10番のペレ選手にちなんで10番をエースが、という認識が定着したようです。
◎最後に
今回は、サッカーにおける背番号の基本的な意味とルール、ユニークな背番号や背番号にまつわる逸話についてご紹介いたしました。