スポーツを語る上で避けては通れないのがユニフォームです。
好きなチームの好きな選手のユニフォームを持っているという人もいるのではないでしょうか。
今回はユニフォーム、とりわけサッカーのユニフォームの背番号の意味についてご紹介します。
〇背番号の意味
なぜサッカーのユニフォームに背番号がついているのでしょうか。ワールドカップやオリンピックの際にサッカーを見た時に選手が背中や胸、ハーフパンツにも番号が付されているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
背番号が付いている理由は「選手を特定するため」です。
特定するとは具体的には、違う選手が試合に出ることを防ぐ目的があります。試合前に選手の背番号や顔、氏名、年齢などを確認することで、不正を防いでいます。
また、試合においては適格でわかりやすい指示を出すことにも役立っています。
「10番マーク!」とか「4番の裏をかけ」といった風に、短くわかりやすい指示を出すことが可能になります。
〇背番号のルール
初めて背番号が使用されたといわれているのが1928年のイングランドリーグにおけるチェルシーVSアーセナル戦でした。背番号を付けたことによって、どの選手がどこでどんなプレーをしているかが一目瞭然となり、その評判がよかったため、以降様々なリーグで取り入れられていきました。
当時は試合に出場するメンバ―が1番から11番、控えは12番から16番と数字が決まっていました。当時は現在と違って、背番号は特定の選手に固定ではなく、日によって違う背番号ということもありました。
現在では、ほぼすべてのリーグが背番号登録制となっていて、選手ごとに特定の番号が決まっています。大抵の国では背番号は1番から99番までと決められています。
〇背番号の逸話
・ファンタジスタ「10番」
背番号10番はファンタジスタと呼ばれ、チームの勝利に大きく関わる選手が付けている場合が多いです。
日本代表の香川真司、イングランド代表のルーニー、アルゼンチン代表のメッシと錚々たる面々が10番を付けています。
この10番をファンタジスタと言わしめた男がイタリアの王室と呼ばれた「ロベルト・バッジョ」選手です。
華麗なドリブルで相手を抜き去り、決定的なパスを出す姿はまさしくファンタジスタでした。
この男の活躍によって10番はファンタジスタと呼ばれるようになり、いまや世界の選手が羨望する背番号となったのです。
背番号は選手にとって重要な意味を持ちます。
時にはその背番号欲しさに移籍する選手すらいます。
また背負っていた背番号が羨望の的になることもあります。
それだけ背番号には大きな意味が込められていると言えるでしょう。