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経営者の仕事の流儀(第9回)

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絆工房笠原泰藏

絆工房では、業務の中で改良、改善に気づけば、他の課にも共有すべく朝礼で発表しています。「楽しく仕事をする」ことが絆工房の経営理念ですが、「今の仕事のやり方で満足してしまい他のやり方があるかも知れないという意識を持たないようでは会社も自分自身も成長しません。PDSAを意識して仕事をする。それが、結果的には人生を豊かにします。」という会長笠原。今回はその持論に迫ります。


Q「P(Plan 計画)D(Do実行 )Study (S学ぶ) A (Action改善)を意識して仕事するとは?」

笠原:『計画(P)や実行(D)まではだいたいの人は出来ているのですが、それを分析したり(S)改善策への考案 (A)するところまではなかなか出来てません。改良、改善なくして会社の成長はもちろん自分自身の成長もないのではないでしょうか。』

Q「仕事で成長するにはどうすれば?」
笠原:『未来に旗を立てることです。』

Q「未来に旗を立てるとは?」
笠原:『1にも2にもなくスケジュールを立てること。「いついつまでにこれをする」と期限を設けて仕事をすること。そうすると目標が明確になり、ブレイクダウン(詳細化)が出来るようになります。時間は有限なのです。僕は仕事が出来る人というのは、スケジュールを立てて仕事をする人、言い換えれば、時間を大切に出来る人だと思います。』
Q「時間を大切にするとは頭で分かっていてもついダラダラと時間を過ごしてしまいます。」
笠原:『人生は、ほんのちょっとしたことで変わっていきます。今は邪魔くさいと思っていることでも将来役に立つかも知れないと思ってやっていくこと。その積み重ねが人生を豊かなものにします。その為には小さな改善・改良を積み重ねていくことしかありません。その行動が習慣化することで人生は変わってきます。アイデアというのは、最初は、思いつきや発見です。次にそれを調べ考え続けてみる、その次にそれを言葉にする、そして、行動に移し、それを習慣にしてみることです。やって見て下さい!』


~主導権を持って仕事をするとは~

■ 余裕と暇

人生において天災のような予期していないことはおこる。あらかじめ策を練っておけば落ち着いて行動が出来る。仕事でも同じ。予定してないことが起こっても余裕を持って対応する。では、余裕とはなにか?余裕=暇ということなのか。 人生に旗を立てて生きるとは、スケジュールを立てること。予定(訓練)が全て。スケジュールを立てれば、その時間を思い通りに過ごせる。とすれば、突然出来た暇、これは時間的には暇であるが余裕と言えるだろう。自分がコントロールする時間=余裕

■ 日本が日本である理由

世の中に会社が存在する理由とはなにか。それは、企業が生み出す利益から税金を徴収する必要があるため。そして、利益とは、お客さんからもたらされるお金。その多寡はアイデアや工夫によって生まれる。

■ 価値とお金の交換

高所得者の買い物は、値段を見ない。価値があると判断すれば買う。一方そうじゃない人でも、心の豊かさを求めて年越し蕎麦を食べる。自分にとって豊かなものを手にいれたいのは階層を異としても同じ。 以上を考えると、余裕がない業務のこなし方は、果たして価値想像する行動ができるだろうか。

■ 視座をかえると、雑用が雑用でなくなる

ドアマンから某外資系ホテルの総帥になった人にインタビュアーが質問。「ドアマンからどのようにして総帥になられたのですか?」その質問に総帥は「ドアマンが総帥になったのではなく、総帥がドアマンをしていた。」と。Tシャツタタミ職人から経営者になったのではなく、経営者がTシャツタタミをしていたんだという考え方が必要である。主導権を持った仕事の仕方をする必要がある。全ての仕事には意味がある。今目の前に見えている仕事も視座によって見えてくるものが違ってくる。            (営業会議より抜粋)

■ お客様が値引きする心理とは?

商品よりも代金の方が高いと感じた時に人は安くしてほしいと感じる。逆にお金よりも商品の価値が高いと感じた時はそうは思わない。商品の価値とは何か?それは商品自体だけでなく、その会社のブランドイメージ、スタッフの対応の質を向上させることで、「どこでも買える商品でも、あなたのお店で買いたい。」となる。

■人生=時間である。

時間をどう創るか?放おっておくと他人が介入してくる。「これやっておいて」これは他人に自分の時間をコントロールされてしまっている。「言われる前にあやっておこう!」先手をとって自分から行動する。これが自分の時間をコントロールしているということ。先取りして行動していく。それが主導権を持って行動するということ。              (朝礼より抜粋)

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