地震、台風、豪雨、火山噴火など今年(2018年)は多種多様な災害が日本列島をくまなく襲い、絆工房のある兵庫県但馬地方も記録的な降水量に見舞われました。今回の取材は吉谷建築の吉谷貢さん。
大工事業だけでなく、クロス再生クリーニングという新たな事業も取り入れて日本の『家』のリノベーションに情熱を注いでいる貢さん。
一人で大工業のみならず新事業の企画、営業までこなしておられます。
その情熱のフレームワークになっているものとは・・
■ 職人の家に生まれて
平成29年にお父様から家業を引き継いだ吉谷貢さん。
ゴルフが大好きというだけあっていい感じに日焼けされています。
ー笠原:「会社を継ぐ前は何をされてたんですか?」
ー吉谷さん:「大阪の建築の専門学校を出てUターンで大工として父の会社で働いていました。」
ー笠原:「ほぼ十年間お父さんのもとで働いた後で、去年家業を継がれてどうですか?社長業をやられて1年経ちましたが。」
ー吉谷さん:「以前は大工というポジションだけでやっていましたが、代表になってからは何でもやりますよ、という切り口で仕事をするようになりましたね。」
ー吉谷さん:「屋根を見ると、家屋のことが分かります。そこで「屋根を直した方がいいですよ」と教えてあげる。そこから会話をしていくと、「じゃあ家の中も見て」となります。(家の)悩みやトラブルは解決できる自信はあるので、家に入らせてもらったらすぐにどこがトラブルであるか見つかるんです。」
ー笠原:「そうなんですね。具体的にどんな仕事をされているんですか?」
ー吉谷さん:「大工業はもちろんですが、今は壁のクロス再生事業もしています 注1)。皆さんにこのクリーニング法をお伝えすると「え、壁を洗うことが出来るの?」と驚かれるのです。まだまだ知らない方が多いんですね。壁のクロス再生をもっと知 ってもらうために地元以外でも販路拡大していこうと思っているところです。クロス再生は本当に注目ですね。」
ー笠原:「一点突破全面展開ですね。」
■ 仕事は人間関係が運んでくる
ー吉谷さん:「父の代では待っていても向こうから仕事がきた時代でこちらからは営業はしなかったようですが、今は待っていても仕事は来ない時代です。こちらから「屋根をそろそろ変えた方がいいですよ」と教えてあげたり、クロス再生を紹介したりと積極的に会話をしています。」
ー笠原:「結局、人との関係が仕事を持ってきてくれるんでしょうね。吉谷さんにとっての絆とはなんでしょうか?」
ー吉谷さん:「そうですね、商工会に入ったことで新たな絆が生まれましたね。周りに勧められるままに入りましたが、近隣に自分と同じような年代、しかも仕事の話しが出来る仲間がいるということは本当に良かったと思います。」
何気ない会話を通して家に住む快適さのヒントを伝えしたり、仕事の話しが出来る沢山の仲間に囲まれている吉谷さん。100歳時代に突入した日本人の命を守る長寿の家づくりを若き日本人が展開しています。
以上
吉谷建築
〒669-5314 兵庫県豊岡市日高町赤崎487 Tal/Fax 0796-42-2804
注1)クロス再生工法当社独自の洗剤と灯具でクロスの表面および内部についた汚れ(有機物)を水と酸素に分解する特許技術です。【特許 第3261499号】 表面だけをきれいにふき取るのではなく、内部の汚れをくまなく分解除去しますで、洗浄後に汚れが浮き上がって来ることはありません。 吉谷建築公式HPより
注2)一点突破全面展開孫子の兵法 ランチェスターの法則に基づく現在のビジネス・マーケティング でよく使われる戦略。どこか一箇所を集中的に戦略するとそこからオセロのよ うに全面的に展開する。