有名なサッカー選手がよく選ぶ番号や人気の高い番号は特定のものであることが多いですよね。
その背景には様々な逸話が存在しています。
今回はその中でも興味深い内容を二つご紹介いたします。
◎エースストライカーの自負
9番というとストライカーというイメージをお持ちになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これはVフォーメーションと呼ばれる超攻撃的布陣において、5人いるFWに7・8・9・10・11番の背番号を与えたときに、その中心で相手ゴールに一番近い選手が付けていた番号だったことから、9番が点取り屋を象徴する番号として認識されています。
チリ代表として活躍したサモラーノ選手も、ストライカーとしての自負があったことから、9番を付けることを希望していました。
しかしながら、イタリアリーグのインテルに所属していた時には、そのチームの会長の意向によって9番を別の選手に譲らなければいけませんでした。
それでも諦めきれなかったサモラーノ選手は、18番の数字の間に『+』の記号を加えて、『1+8=9』となるようにしていたということです。
今でこそこのように『+』の記号を勝手に付け加えることは禁止されていますが、他のチームの選手にも真似され、日本においてもその表記のユニフォームのレプリカが発売されるなど話題になりました。
◎マンチェスターユナイテッドで選ばれる番号
エースナンバーと言われると10番を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
これは先程ご紹介したVフォーメーションにおいて、10番だったペレ選手が大活躍したことから、多くのチームでは10番がエースナンバーですが、マンチェスターユナイテッドにおけるエース番号は7番とされています。
これはクラブの90年代における黄金時代の礎を築いたともいわれるブライアン・ロブソン選手、低迷期を脱出させた中心的な存在と言われているエリック・カントナ選手、日本でも人気の高いデイヴィッド・ベッカム選手、ポルトガル代表やレアルマドリードの中心選手として活躍中のクリスティアーノ・ロナウド選手、などといった名選手達が付けていた番号です。
今では、マンチェスターユナイテッドの中心選手が付ける番号として認識されており、この番号を付けることを目標にする選手も多いようです。
◎最後に
今回は、有名なサッカー選手やチームにおいての背番号の意味付けや選ばれている背景についてご紹介いたしました。
ご自身が背番号を選ぶときにはこういったプロ選手にちなんだ背番号にするとプレーに一層力が入るかもしれませんね。